日本薬剤師会が、都道府県薬剤師会などが行った市民アンケート結果が公表された。
これは2008年に「薬と健康の週間」で都道府県薬剤師会、支部薬剤師会が開いた市民向け講座の受講者を対象に実施したもので、男性460人、女性1162人から回答を得ている。
「かかりつけ薬局」を4割が決めており、6割が「お薬手帳」を持っているという内容であるが、お薬手帳については、「知っているし、持っている」が59%、「知っているが、持っていない」は20%、「知らない」は11%
お薬手帳を持っている人で、「1冊にまとめている」人は、51%と半数程度。
「お薬手帳」を持っていて役立った経験(複数回答)
「記録として」 : 21%
「副作用防止」 : 13%
「重複や相互作用チェック」 :12%
「医師や薬剤師とのコミュニケーション」 : 10%
「特になし」 : 15%
お薬手帳には、患者氏名・生年月日・住所などの他に、アレルギー歴・副作用の有無、主な既往歴などが記載されるが、医療機関や薬局で飲んでいる薬について知ることができることから、例えばOTC医薬品の販売時における情報提供や相談応需にも参考にできる点があるのではないかと思う。
かかりつけ薬局を決めている人が6割、お薬手帳を持っている人が4割という数字を高いとみるか低いとみるかは人によって違うであろう。
これは、去年の時点でのデータであるということと同時に、「薬と健康の週間」で都道府県薬剤師会、支部薬剤師会が開いた市民向け講座の受講者を対象としてアンケート(もともと意識が高い人でのアンケート結果)ということを考えなければいけない。