新発売になったばかりで、日本OTC医薬品協会(JSMI)のデータベースには載っていないが、解熱鎮痛薬:
ジクロフェナクナトリウムの外用剤がスイッチOTC化され、第一類医薬品として発売されている。
それぞれのメーカーの強み・弱みを個人的主観で分析してみた。
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ボルタレンACシリーズ (ノバルティスファーマ)● : テープ・ローション・ゲル
http://www.novartis.co.jp/news/2009/pr20090427_01.html
強み : 医療用の内服のジクロフェナクといえば、「ボルタレン」が代名詞となっている。
医者や薬局の薬剤師には知名度の高いブランドである。
弱み : 果たして、消費者が「ボルタレン」というブランドをどれだけ認知しているか。
医療用の内服としては定評があるが、外用剤の製剤技術としてはどうか?
※ノバルティス ファーマ株式会社は以前、医療用で製剤不良のためボルタレンパップSなどを発売中止としたという苦い過去がある。そのためか「パップ」の製品化はしていない。
http://www.novartis.co.jp/news/2006/pr20061020.html
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イブアウターシリーズ (エスエス製薬)● : テープ・パップ・ゲル
http://www.ssp.co.jp/news/2009/090421.html
ブランドサイト :
http://www.ssp.co.jp/eve/index.html
強み : 優れた製剤技術に裏づけされた効き目と痛みブランドとして根強い人気をもつ『EVE』
の外用剤版。
国内で初めてジクロフェナクの外用剤開発に成功し、医療用外用鎮痛消炎ゲル剤を
発売した実績。
弱み : 医者や薬局の薬剤師にはボルタレンほどの認知度はない。『EVE』ブランドがどこまで
定着するかがカギ。 ローションの剤型はない。
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ジクロテクトシリーズ(大正製薬)● : テープ・ローション・ゲル
http://www.taisho.co.jp/company/release/2009/2009042801.html
ブランドサイト :
http://www.taisho.co.jp/diclotect/
強み : OTCメーカーとして、トップを走る「大正ブランド」をどこまで訴求できるかがカギ。
テープは大小2つのサイズが用意されていて、患部に合わせてチョイスできるように
なっている。
弱み : 『ジクロテクト』という名前がどこまで認知されるか。CMでは盛んに製品名を強調している。
CMの「世の中には、量れない重さもある。重圧」は、ストレスの薬?と思ってしまった。
最後までみると全体的に重圧により緊張で肩がこったり腰が疲れたりとつながっている。
重圧 ⇒ ストレス・緊張 ⇒ 肩こり・筋肉のこわばり ⇒ 肩こり痛・腰痛との手法を
とっている。
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フェイタス? サロンパス? (久光)●
http://www.hisamitsu.co.jp/company/index.html
鎮痛外用剤の王者である久光製薬。
ジクロフェナクの外用で他社と同日付で承認取得している。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/iyakuhin/ippanyou/newdaiichirui.html
王者の風格からか、他社の動向をみてからいよいよ真打登場ということなのか、
社内の他のフェイタスやサロンパスシリーズとのカニバライゼーションを危惧しているのかもしれない。
いずれにしても選択肢が増えることは、消費者にとってはいいことである。
各社とも頑張って競いあってより良い製品が世に出て行くことは望ましいことである。
話は変わるが、スイッチOTC候補成分として、外用鎮痛成分のフルルビプロフェンも名前があがっている。
インドメタシン、ケトプロフェン、ジクロフェナク、フルルビプロフェン・・・ なにか外用鎮痛剤をOTC類似薬として将来的に保健からはずすといった動きの伏線のような気がするのは私だけであろうか。
いずれにしろ、国民負担になるようなことは、政策としてやめてもらいたいものである。