医薬品医療機器総合機構のホームページでは、医療機関、薬局及び製薬企業から報告のあった症例をまとめ副作用が疑われる症例報告に関する情報についてデータベースを作成している。
http://www.info.pmda.go.jp/fukusayou/menu_fukusayou_attention.html
これによると、2004年度以降、約8万症例が集められている。
この中で転帰が死亡となった一般用医薬品による副作用を数えると14件になる。
11件がかぜ薬、2件が胃腸制酸剤、1件が漢方製剤という内訳になっている。
情報不足のため、一般用医薬品が原因かどうかの因果関係ははっきりしないものが多い。
症状をみると、中毒性表皮壊死融解症、スティーブンス・ジョンソン症候群、横紋筋融解、急性腎不全、間質性肺炎、肝障害などとなっている。
漢方薬としても重篤な副作用がでてくる可能性はあるので注意が必要である。
その例をあげてみると、次のようになる。
1.甘草 : 1日最大量原生薬として1g以上の場合
⇒『偽アルドステロン症状:尿量が減少する、顔や手足がむくむ、まぶたが重くなる、
手がこわばる、血圧が高くなる、頭痛等があらわれる。』
甘草は約7割の漢方処方に配合されているとも言われる生薬なので注意が必要である。
2.芍薬甘草湯 :
⇒『うっ血性心不全、心室頻拍:全身のだるさ、動悸、息切れ、胸部の不快感、
胸が痛む、めまい、失神等があらわれる。』
★肝機能障害:全身のだるさ、黄疸(皮ふや白目が黄色くなる)等があらわれる。
重篤な副作用が現れるものとして肝機能障害が記載されている代表的な処方
葛根湯、桂枝茯苓丸、芍薬甘草湯、十全大補湯、小柴胡湯、大建中湯、
黄連解毒湯、防風通聖散、防已黄耆湯、大柴胡湯、小青竜湯など
★間質性肺炎:せきを伴い、息切れ、呼吸困難、発熱等があらわれる。
重篤な副作用が現れるものとして間質性肺炎が記載されている代表的な処方
黄連解毒湯、防風通聖散、防已黄耆湯、大柴胡湯、小青竜湯など