共同通信によると、新型インフルエンザ対策として、国が備蓄しているプレパンデミック(大流行前)ワクチンの事前接種を、厚生労働省研究班が8月4日、臨床研究として安全性の確認などが目的で、東京都内の病院で始めた。医師や看護師、事務職員ら計59人が接種を受けた。
対象は、感染症指定医療機関や検疫所の職員ら約6400人。全国60カ所余りの医療機関で今年10月半ばまで実施されるという。
このプレパンデミックワクチンは、新型に変異する恐れが指摘されている鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)を基に製造されたもので、臨床研究で安全性や免疫の持続性などが「良好」と評価されれば、接種対象を他の医療従事者や警官などライフライン関係者ら約1000万人に広げる検討に入るというが、「ワクチンに期待はあるが、十分な安全性と効果が確認されなければ、1000万人や全国民へと対象を広げることはない」と話した。
有効性と安全性の問題というのは難しいものがあるが、ワクチンの備蓄という意味では、欧米にかなり遅れをとっている感が否めない。安全性と効果をどこの時点でどう確認するのかという問題がこれからの課題になってきそうである。