南江堂は、「今日の治療薬」に対する編集著作権侵害を理由に、業界紙じほう社を提訴する
方針を明らかにしている。
南江堂は、医薬品を薬効分類などとは異なる独自の「大大分類」「大分類」「中分類」「小分類」「一般名」の5層に分類しているが、じほう社の「治療薬ハンドブック2008」はその分類を模倣していると主張。例えば、大分類は南江堂が68分類、じほう社が71分類で、うち51分類は、全く同じ分類基準で整理し、同一部分の割合は75%に及ぶとした。また、略語や記号、牽引部分のほか、誤記まで同じ誤りをしていることを指摘した。編集著作権に抵触する可能性が高いと判断している。
一方、じほう社は「『今日の治療薬』が、そもそも編集著作物ではない」という考えだ。
すでに東京地裁は、じほう社の「治療薬ハンドブック2008」について出版差止めの仮処分を決定しているが、これに対し、じほう社が16日に処分取消しを求める異議を申し立てた。
東京地裁は両社に「ルール作り」などを求める和解案を提示。著作物の半分
までは類似を認める「50%ルール」が南江堂から提案された。南江堂は「書店から
の回収も含む内容」を要求した。結局、和解は成立していない。
南江堂は、今後は著作権法に基づき損害賠償も求める姿勢を示している。
『今日の治療薬』が、そもそも編集著作物ではないという考え方には、興味があるところである。