厚生労働省のホームページに、第4回薬剤師国家試験出題制度検討会の資料が掲載された。
薬事法が大きく改正され、OTC医薬品の販売については薬剤師とは別に登録販売者という資格も登場する。
さらに、薬剤師に関しては、薬学6年制における薬剤師国家試験のあり方について、検討会を設けて2007年6月より検討が行われてきた。
第4回の検討においては、薬剤師国家試験の出題分野の構成・試験問題数及びその配分(案)などが示された。
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/12/s1227-9.html
内容については、おおむね5年を目処に学術の進歩や薬剤師業務の変化に伴い見直しを行っていくとしている。
出題基準の体系は、薬学教育モデル・コアカリキュラム及び実務実習モデル・コアカリキュラムのコース及びユニットを基本とし、それぞれのユニットごとに知識や技能及び態度で構成することになっていく。
薬という「もの」と体という「ヒト」の両面を意識した出題を行うとしている。
6年制になっただけあって、実践により近い、そして臨床のことを加味した、しかも態度までみられるということである。
登録販売者もでてくるなか、これからの薬剤師のあり方ということを考えるにあたって、より医療に貢献していけるスタッフとしての期待がかかるところである。
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<参考>
【薬学6年制教育】
★第一段階
共用試験に合格 ⇒ 日本薬学会が中心となってWG(ワーキンググループ)で検討
これは、薬剤師免許を持たない薬学部生が、臨床現場に参画するにはそれなりの知識と態度が重要
CBT(多肢選択形式試験):知識評価
OSCE(客観的臨床能力試験):患者さんとの応対に関する技能・態度・マナーの評価
★第二段階
D1教育:実務実習に先立って、大学内で行われる約4週間の実務実習事前学習
★第三段階
D2教育:病院ならびに薬局においてそれぞれ5週間にわたって行われる実務実習