厚生労働省の重篤副作用総合対策検討会は、「薬剤惹起性うつ病」などの疾患の対応マニュアル案を概ね了承した。
日本肝臓学会と日本消化器学会が作成した「薬物性肝障害」と「消化性潰瘍」において、適応外使用となる予防投与が盛り込まれた。
薬物性肝障害のマニュアルには、適応外使用にあたるウルソデオキシコール酸の予防投与が記載された。これは日本肝臓学会によれば、「科学的根拠はないが、広く使用されている」という理由かららしい。
消化性潰瘍のマニュアルには、抗潰瘍薬の予防投与が望ましい旨が記載された。消化性潰瘍はNSAIDs、かぜ薬、ステロイド剤などにより引き起こされる。特にNSAIDsは胃潰瘍を惹起することが示されており、3ヵ月以上継続的に服用している患者が内視鏡検査を受けると15.5%に胃潰瘍が発見されたという報告もある。NSAIDsによる潰瘍に、適応外使用の「抗潰瘍薬の予防投与が望ましい」と明記がなされた。
この予防投与の明記はこれまで作成された19疾患のマニュアル以来初となっている。
今回議論された疾患の対応マニュアルは、年度内にマニュアルをまとめ、来年度に公表される予定となっている。
今回、追加することになったのは、
「薬物性肝障害」
「麻痺性イレウス」
「消化性潰瘍」
「偽膜性大腸炎」
「悪性症候群」
「薬剤惹起性うつ病」
「アナフィラキシー」
「血管性浮腫」
「喉頭浮腫」
「非ステロイド性抗炎症薬による蕁麻疹/血管浮腫」の10種類