経済財政諮問会議において、「経済財政運営と構造改革に関する基本方針」(骨太の方針07)」が6月策定に向け、政府部内の調整が進められている。
医薬品産業の振興が注目されているが、審査期間短縮・国際共同治験推進・ベンチャー企業育成・研究開発費の効率的投下を当面進めていくことになる。
これらについては、経済産業省が月内に公表する「経済成長戦略大綱」にも取り入れられ、「骨太の方針07」に盛り込まれる見通しになっている。
新薬の薬価に関しては、2008年度薬価改定でより適切な評価を重視する一方、あくまで財源を後発品の使用促進による薬剤費削減で捻出する「アメとムチ」を前提とした対応となる見込みである。
製薬協(日本製薬工業協会)では、新薬の値決めに製薬企業がこれまで以上に関与することと、特許が切れるまでの先発品の薬価引き下げは一定ルールのもとで「除外」する「2本柱」を推進する方針を決めている。