インフルエンザ治療薬「タミフル」について、厚生労働省・安全対策調査会の作業部会は14日
、服用後の「異常な行動」は目が覚めた直後に起きているケースなどが目立つことから、睡眠への影響を調べる新たな臨床試験を、薬の販売元の中外製薬に実施させることを決めた。
また、服用後に異常な行動を起こした患者は13人増え、計199人になったことが部会で報告された。
副作用報告を検証した結果、10代前後の異常行動には(1)寝て起きた直後(2)本人に記憶がない――など、睡眠障害で起きる異常との共通点がみられた。
若い成人を対象に、タミフルを服用した人としなかった人の脳波の違いなどを調べさせ、秋をめどに結果をまとめる。
過去の異常行動にも、中外製薬や医療機関から、睡眠との関係の追加資料を求める。
一方、部会では、タミフル以外のインフルエンザ治療薬を服用した時の異常行動も、初めて報告された。
塩酸アマンタジン(商品名シンメトレルなど)では98年11月~今年4月に6人、「リレンザ」では00年12月~今年4月に10人いた。厚労省は「発生頻度などが不明で、危険性は今後検証する」としている。【毎日新聞より】
睡眠障害で起こる異常との共通点ということであれば、ベンゾジアゼピン系の薬などでみられる一過性健忘が頭にうかぶ。
一過性健忘であれば、大量の服薬もそうであるが、アルコールとの併用などとの関係も興味があるところではある。