金沢医科大学とジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社の研究グループが 、紫外線の眼部被曝強度の調査を実施している。
その調査の結果によると、春・夏・秋の季節において、眼に関しては、日中よりも朝・夕のほうが約2倍程度多く紫外線(B波)を浴びる危険性があることが明らかになった。
これは、太陽高度と人間の視線の方向(角度)、顔面・頭部の形状などの目線の角度と太陽高度の関係から相対的に生じる起きこる結果現象らしい。太陽の光が目に入ってくる角度が大きな理由で、春分―夏至―秋分の時期シーズンでにおいては、最も多く被曝する時間は、午前8時から9時半頃過ぎの時間。続いてと、14時過ぎから15時半頃の被曝強度が高くなり30分前後となっている。多くの人が、戸外にいる通学・通勤・帰宅などの時間と一致しているから注意が必要だ。
平均的に下方15度下を向いている眼に届く、最も紫外線が最も強く入りやすくなる太陽高度は、このマネキン(20歳代の東洋人女性をモデル)の場合、約40度ということであるが、その人の身長や生活様式によっても変わってくるのであろう。
おり、眼に関しては、朝・夕の紫外線対策が特に重要だといえます。また、農村部などにおいても、日中の肌への紫外線を避けるため、朝・夕に作業をすることが多くなりますが、眼に関しては、特に注意が必要といえます。
紫外線による様々な眼の障害は、強い紫外線を短時間浴びた後に生じる充血、角膜炎などの急性障害と、長年の紫外線被曝の蓄積により生じる白内障や翼状片などの慢性障害がある。
国際的には、WHO(国際保健機関)の世界紫外線プロジェクト・チーム「Intersun」が2002年7月に、眼に紫外線が与える悪影響に関して、紫外線の浴びすぎが免疫機能の低下につながり、また白内障や雪眼炎の原因になるとし、過度な日光浴を避けるよう呼びかけるなどしている。