農林水産省では、ほぼ毎年食品ロス調査を実施している。これは、食品の食べ残しや廃棄の減少に向けた取組や食品循環資源の再生利用等の推進に資することを目的に、世帯と外食産業について行われているものである。
データ対象は、世帯についての結果で世帯員の外食は対象外であり、世帯食(家庭で食べる食事-買ってきた惣菜や弁当を含む)のみが対象となっている。
食品ロスには、いわゆる食べ残しの他、腐って捨てた直接廃棄や調理の際の可食部分までの過剰除去を含んでいる。過剰除去は「日本食品標準成分表」での廃棄率以上の除去を基準にしている。
世帯食1人1日当たりの食品ロスは47.3gとなっているが、そのうち野菜類が20.5gと最も多く、調理加工食品の8.0g、果実類の7.4gが続いている。主食である米が中心の穀類は2.2gと少ない。
年次推移は、全体では年々低下傾向にあり、2000年の7.7%が2005年度には4.1%へとかなり下がっている。食べ残しの減少が大きく、この5年間で2.9%から1.1%へと半減。
食事管理者の年齢別に見ると、食べ残し率は20代以下でやや多いが、それ以上ではほとんど違いがないが、直接廃棄や過剰除去では、年齢層の高いほど比率が高くなっている。高齢者では、食べ残しはしないが、食べきれずに捨てる分は、むしろ、多いのだと考えられる(すぐ平らげられず冷蔵庫に入れておいて消費期限を越してしまって捨てるとか、固い部分や脂っこい部分を調理に使わず捨てるとか)。
「もったいない」ことをしているのは、むしろ「もったいない」精神の高い高齢者である点は皮肉である。
しかし、この統計には大きな落とし穴がある。つまり外食は対象外であるからである。若者の外食率がどのくらいなのかということも念頭に入れておかないといけないのであろう。