2月16日に開催された、厚労省(MHLW)の薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会で検討された「改正薬事法による一般用医薬品のリスク分類案」が提示され了承され、厚生労働省のホームページで公開された。まだ、案の段階で年度内に厚生労働大臣告示が行われ、4月1日から施行となっているが、薬食審安対部会で了承されたことからよほどのことが無い限り、このまま告示になる見通しと思われる。
掲載されたのは2月23日! 部会からホームページでの資料公開は、異例の早さであり、それだけ重要視されているとの表れであろう。
また、
情報というものは共有していろいろな人の意見を聞いて、立体視でき幅と奥行きがでてくるものである。FDAのように、日本も行政や一部の業界団体の人々の特権ということではなく、どんどん情報を公開していくべきである。
専門家だけでなく、実際に店舗で働いている薬剤師さん、お薬を購入されるお客様!こういった人たちにこそ早めに対応できるように情報を積極的に公開していくべきである。いずれ公開するのであるから、早いほうがいい。「案」としてだせばいいのだから。。。
そういった面で、閉鎖的だった行政も、ようやく改善されてきていることは、非常に高く評価すべきことではないかと喜ばしく思っている。
第1類 : 23成分
日光過敏症で問題となったケトプロフェン(外用・貼付剤)が追加
第2類(*なし)から変更になった。
第2類*: 57成分自体は変更なし
ビタミンA油と酢酸ヒドロコルチゾンで薬効群の追加はあり。
生薬では、コジョウコンが新たに追加
第2類⇒第3類
塩酸セトラキサート、カラトウキ、キッピ、キンパク、クマザサ、サイカク、
チャボトケイソウ、肝臓エキス、肝臓加水分解物、獣角等
今後、*の取扱いにも注目である。
告示レベルではなく、通知レベルでどのようになっていくのか。。。
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/02/dl/s0216-7a.pdf
パブリックコメントを踏まえた一般用医薬品のリスク分類案
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/02/dl/s0216-7b.pdf
パブリックコメントを踏まえた生薬成分(天然物由来成分)の分類案
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/02/dl/s0216-7c.pdf
平成18年度第3回薬事・食品衛生審議会 医薬品等安全対策部会 議事次第と配布資料は、
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/02/s0216-7.html