「インフルエンザに伴う随伴症状の発現状況に関する調査研究」
厚生労働科学研究費補助金平成 17 年度分担研究報告書
全国12都県の小児科医師に対して「医師用調査票」と「患者・家族用調査票」を用意し、インフルエンザ経過中に生じた臨床症状、使用した薬剤、それぞれの経過などについて記載を依頼し調査票の集計後統計学的解析を行った。随伴症状の発現時期は発熱第1~2 病日に 92%が集中しており、薬剤使用もアセトアミノフェンは第 1~2 病日に 95.4%、タミフルは 91.8%を使用していた。
●タミフルと異常言動との関連性はタミフルを未使用での発現頻度は10.6%であったのに対し、タミフル使用では11.9%と有意差を認めなかった。
●タミフル使用とけいれん、熱性けいれんあるいは意識障害の出現、中耳炎・筋炎の併発の間には相関性が認められなかった。
●アセトアミノフェンを使用したものでは、異常言動、けいれん、熱性けいれん、意識障害等の臨床症候の出現が有意に増加していた。
●マクロライド系抗菌薬を使用したものでは肺炎の併発が増加、ペニシリン系抗菌薬では中耳炎の併発が増加、セフェム系抗菌薬では異常言動の出現阻止、肺炎・クループの併発の増加という関連性がみられた。