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アルコールは、分子量46と小さな分子で、炭水化物やたんぱく質などの栄養成分と違って消化酵素で分解されることもなく、体内に入るとただちに吸収される。主に小腸で吸収され、一部は胃でも吸収されるため、胃が空っぽの空腹状態で飲むと胃をすぐに通過して直ちに小腸から吸収され、血中のアルコール濃度が急激に上昇する。
問題は純アルコールでどれだけ飲んだかであり、それは、アルコールを飲んだときの血中濃度の理論的最大値として次のように計算される。 血中濃度(%)=〔飲んだお酒の量(cc)×お酒の度数(%)×0.79(アルコールの比重)〕÷〔体重(g)×2÷3〕。 へぇ~、こんな計算式があったんだ^^・・・・・ 体重に3分の2を掛けるのは、体重の3分の2がほぼその人の体の水分の量だからで、例えば体重60kgの人が、15度の日本酒を1合(180cc)飲むと、(180×15×0.79)÷(60000×2÷3)=0.053%です。 血中濃度0.02%~0.04% : 微酔爽快(そうかい)期 血中濃度0.05%~0.10% : ほろ酔い初期 血中濃度0.11%~0.15% : 足もとが危なくなるほろ酔い極期 血中濃度0.16%~0.30% : おう吐したり千鳥足となる酩酊極期 血中濃度0.31%~0.40% : 言動が支離滅裂となる泥酔期 血中濃度0.41%~0.50% : 死ぬ危険もある昏睡期 日本酒1合を飲むと、ほろ酔い気分ということになる。 時間をかけてゆっくり飲めば、血中濃度のピーク値はもっと下がり、お酒1升を一気に飲むことが生死にかかわる行為であることが、この計算式からもよく分かります。 飲む場合の心構えとして、アルコール健康医学協会の適正飲酒10カ条を参考に紹介する。 (1)笑いながらともに楽しく飲もう。 (2)自分のペースでゆっくりと。 (3)食べながら飲む習慣を。 (4)自分の適量にとどめよう。 (5)週に2日は休肝日を。 (6)人に酒の無理強いをしない。 (7)薬と一緒には飲まない。 (8)強いアルコール飲料は薄めて。 (9)遅くても夜12時で切り上げよう。 (10)肝臓などの定期検査を。 なお、アルコールとともに薬を服用したり、薬を服用した直後にアルコールを飲んだりすると、薬の代謝が阻害されて薬が効きすぎることがあります。また逆に、常習飲酒者が薬を服用すると、アルコールで肝臓のMEOS活性が増加しているため、薬が代謝されて効きが悪くなることもあります。睡眠剤や安定剤、糖尿病薬などを使用するときは要注意。
by yakuji-info
| 2006-08-29 12:36
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