京都大学などの研究グループが、記憶に重要な働きをしているたんぱく質を新たに突き止めた。
この蛋白質は、ジャンクトフィリンと呼ばれるもので、脳の海馬という部分の神経細胞の機能に欠かせず、ネズミを使った実験では、このたんぱく質がないと記憶力が低かった。認知症の新しい治療法の開発に役立つ可能性があるとされている。
海馬の神経細胞は1度活動した後、次の活動に備えて休む仕組みになっている。京大の竹島浩教授と東北大学の森口茂樹助手らは、休み状態を作り出すように働く3種類のたんぱく質がうまく連携するために、「ジャンクトフィリン」と呼ぶたんぱく質が必要なことを見つけた。
ジャンクトフィリンを持たないネズミを作って実験したところ、数分間の短期でも数日間の長期でも、記憶力が通常のネズミより低かった。
研究成果は米科学アカデミー紀要(電子版)に掲載される。