神奈川新聞:FLASH24:社会・科学
音楽を聞かせて育てると課題を解く力が優れ、脳に変化が起きるというマウス実験の結果を徳島大の勢井宏義助教授(環境生理学)と大学院生の近久幸子さん(27)らが17日までにまとめた。
音楽で学習能力が上がる可能性は指摘されていたが、脳への影響を直接示したのは初ではないかとしている。
勢井助教授らはマウスを胎児から成体になるまで飼育。(1)モーツァルトのピアノ曲を聞かせる(2)雑音を聞かせる(3)何も聞かせない-の3グループに分け、ピアノ曲などは起きている12時間、聞かせ続けた。
3グループを、決まった順番でゴールの場所が変わる迷路に挑戦させると、ピアノ曲を聞いて育ったマウスは、順番を間違えずにゴールする能力が優れていた。
最近ブームのモーツァルト。モーツァルトの曲には「1/fゆらぎ」の条件を満たす曲が多いということから、最近特に注目されてきている。
「1/fゆらぎ」とは、
単調な繰り返し音と不規則な音が半々ぐらいに組み合わされて発生するゆらぎのことであり、丁度、扇風機なども1/fゆらぎというようなスイッチがあり、風が不規則に強くなったり弱くなったり・・・要するに自然の風に近いというわけである。これは、人間がリラックスしやすい(α波がでやすい)音になっている。身近な音では海の波の音や風の音などがある。
ちなみに風の音は、ドミソの和音からなりたっているそうである。
モーツァルトの曲なら何でもいいというわけでもなく、弦楽器や特に高周波の音を出すオーボ
エが効果的に使われている曲を選んで聴くといいらしいのである。
最近では、モーツァルトの曲を高速で聞かせるという能活性プログラムがある。
右脳は本来、無意識脳で超高速で働く脳。一瞬のひらめきや瞬時に全体を把握するのが得意な右脳は、通常よりも速いスピードの言葉や音楽を聴くと、それを聴き取ろうと活発に働き出し、脳を鍛えることができるといわれている。
モーツァルトの音楽には8000ヘルツ以上の高周波音が多く、実は胎児がお腹の中で聴く胎内音も8000ヘルツの高周波音らしいのである。この胎内回帰音を聴くと耳が体内の頃に戻り、すべての音に対して開けた耳なり学習が容易になるといわれているのであるが、本当なのかどうか。今後エビデンスが研究されていくのであろうか。