「松樹千年翠 不入時人意」
しょうじゅぜんねんのみどり 時の人の心に入らず!
流行を追うことなく、千年緑を保ち続ける松のように変わらぬものの価値を考えてみようということなのかと思います。
春は桜が咲き、花が咲き乱れ、夏は新緑に海、秋は紅葉、冬は白銀の雪景色と四季の移り変わりや変化に対して、美しいと感じます。
とかく、人間というものはこういった新しいもの、華やかなもの、面白くて変わっていくものに、常に新製品、新製品と目を奪われてしまいがちです。
しかし、風雨にさらされ厳しい環境にもしっかりと根をはり強い生命力でそびえたつ松は、変化に乏しく人の目をあまり引くことはありません。しかし、風雪・風雨に耐えて目に見えない変化で緑の葉を一年中保ち続けています。
流行の健康食品や化粧品、それに乗じて商売するメーカーや販売店・・・
流行が悪いというわけではありませんが、たまには変わらぬものの価値、本物の値打ち、目先の変化や流行に追われるだけではなく本当に考えてもいいのかもしれません。