更年期(climacterium)は、女性の一生の中で閉経後の数年間をさし、成熟期(生殖期)から老年期(生殖不能期)への移行期をいう。
更年期は個人により一定していないが、その時期に発生する不定愁訴症候群(unidentified complaint syndrome)の初発及び頻度の消長から40歳から56歳、特に42歳から55歳前後と考えてよい。(南山堂・医学大辞典)
この時期には、卵巣から分泌されるエストロゲンが急激に減少して月経周期が乱れ、やがて閉経する。
閉経は12ヶ月以上の無月経か、黄体ホルモン投与による消退出血がなければ確認できる。
更年期障害(climacteric disturbance(disorder))については次のようなものがおこってくる。
①自律神経系の変調に伴う血管運動障害
代表的なものはほてり(hot flush)
わずかな緊張や不安で身体が熱くなり意識すると悪化
冷えや動悸もある
②エストロゲン欠乏による諸症状
月経不順、無月経、膣萎縮、膀胱・周囲筋低下による頻尿
高脂血症、関節痛など代謝から起こってくるものもある
③精神神経症状
イライラ、不眠、頭痛、不安感など