米ファイザー「禁煙薬」承認、脳内でニコチン中毒"退治"
喫煙家の方は、よくお前はタバコもやめられないのか! 全く意志の弱いやつだ! などと言われるそうですが、そうなのでしょうか。
実はタバコをやめたくともやめられないのは意志の弱さではなく、ニコチン依存(身体的依存)と習慣(心理的依存)が影響しているということです。
WHO「Tobacco Atlas(2002)」によると、成人男性ではアメリカ25.7%、イギリスが27.0%であるのに対して、日本は52.8%と米英の2倍前後にものぼっている。
成人女性の場合は、先進国の23.2%に比べ13.4%と低いが、20歳代・30歳代に限ると、ほかの年代に比べ高い喫煙率になっている。
米国では、医薬品最大手ファイザーが、ニコチンが人間の脳内で特定の受容体に直接作用し、喫煙と同様の状態を作ることで、服用者が禁煙できるようにする新薬について、米食品医薬品局(FDA)から承認を受けた。喫煙者が12週間服用した実験では1年後に5人に1人が禁煙に成功したという。 そのブランド名は「チャンティックス」で、2010年までに年12億ドルの販売を見込んでいるという。服用すると喫煙による満足感も薄れ、ニコチンに依存する悪循環を断ち切る効果もあるという。
禁煙ガム、パッチと異なる服用式の禁煙補助剤では、イギリスのグラクソスミスクラインが「ザイバン」という医薬品を上場しているが、比較実験だと新薬はより高い禁煙率があったという。
FDAでは国民の健康への貢献が大きいと判断し、通常より審査期間が約4カ月短い優先審査を適用したということだ。FDAは「喫煙は断ち切るのが難しい習慣だが、新薬は禁煙を望む数百万人に効果的な治療法になる」とみている。
日本でも昨今の社会環境においては、公共スペースなどでの禁煙エリアが拡大してきているが、米国ではこういった国をあげた取り組みがあり、そういうことが日本より低い喫煙率の低さにつながっているのかもしれない。