大洋薬品が一般紙に「4月から処方箋の書式が変更され、患者が希望し医師が変更に同意すれば、安価の後発品に切り替えられる」という趣旨の広告をしたところ問合せが殺到した。
50歳以上からの問合せが7割を占め、患者負担が増大する中、少しでも薬剤費を抑えようとする患者の切実な思いがあらわれた格好になっている。
内容をみると、「後発品とはどのような薬なのか」という問合せが多い。テレビでは俳優の高橋秀樹が「ジェネリック」といってくださいといっているが、実際には「高橋秀樹のお薬をください」などという人があとをたたないらしい。また、「後発品はどこで取り扱ってるのか」という質問もあるらしい。
やはり、もっと国民にジェネリック医薬品についての教育をきちんとすべきではないだろうか。もしかして、“ジェネリック”というすべてに効く安い薬があると思われているのかもしれない。
また、「後発品にしてほしいとはいいにくく、言うとよく診てもらえなくなるのでは・・・」と心配する声もあった。これはやはり医師とて人の子、こういうような思いを抱くのも当然かもしれない。やはり患者本位ではなく医師本意の医療が行われてきたわが国日本では、「処方権は医師にある、余計なことをいうと怒られる」というような思いを抱いている人は意外にも多いのかもしれない。