ちょっと疲れがたまってくると、「あぁ~、慢性疲労症候群だぁ~」とかいう会話を耳にすることがあるが、慢性疲労症候群は、ちょっと疲れたなぁ~という程度ではなく、社会生活が送れないほどの激しい疲労感が続き、微熱、のどの痛み、リンパ節の腫れ、筋肉痛などの体の症状や、不眠、抑うつ、思考力低下などの精神の症状がおきる病気である。
原因は、ウイルス感染、免疫や内分泌の異常、精神科的な病気などの多くの因子が関係していると考えられているが詳細は不明。
診断基準もかなり曖昧な点が多く、診断が難しい。
治療法も確立しておらず、ビタミン剤、抗うつ薬、漢方薬などに効果的な例が報告されています。
【慢性疲労症候群(CFS)の参考ページ】
http://www.banyu.co.jp/health/life/pa-21/
http://homepage2.nifty.com/uoh/rinshou/36cfs.htm#menu
<慢性疲労症候群の診断基準>
この基準は1992年の厚生労働省の診断基準を簡単にしたものです。大基準を満たし、かつ小基準を参考にして診断します。
<大基準>
1.強い疲労感が6か月以上続く
(月に数日は仕事を休み、家事ができずに寝て過ごすことが多い)
2.検査によって他の病気がないこと
<小基準>
1.微熱
2.のどが痛い
3.首や腋のリンパ節が腫れる
4.筋力低下
5.筋肉痛
6.軽い作業をした後に、全身倦怠感が24時間以上続く
7.頭痛
8.関節痛
9.神経精神症状(まぶしい、うつ状態、思考力低下など)
10 過眠・不眠などの睡眠障害