インフルエンザの流行が広がっている。
国立感染症研究所が10日発行した感染症週報によると、今年の第4週(1月23~29日)時点で27県が警報レベルを超え、昨年9月以降の報告患者は約43万3400人になった。
広がりは例年並みとしている。
警報レベルは、全国約5000カ所の小児科と内科の定点観測で、1カ所当たりの平均患者数が30.0。
多いのは福井県(58.3)、愛媛県(48.6)、静岡県(46.1)などで、14県で40.0を超えた。西日本から東日本に拡大しつつある。
患者の年齢は、5~9歳が最多で約12万3800人(29%)、0~4歳が約11万3300人(26%)で、14歳以下が7割近くを占めている。
分離されたウイルスは症状が重くなることが多いA型が大半。
子供に多いインフルエンザ脳症は、昨年10月下旬以降に0~13歳で17人報告されている。
インフルエンザ様疾患発生報告(学校欠席者数)はコチラから
インフルエンザの予防法
●帰宅時の手洗い、うがい
咽頭粘膜や手指など身体に付着したインフルエンザウイルスを物理的に除去するために有効な方法。
●流行前のワクチン接種
インフルエンザワクチンは、罹患した場合の重症化防止に有効と報告されている。
●適度な湿度の保持
空気が乾燥は、のどの粘膜の防御機能を低下させ、インフルエンザにかかりやすくなります。十分な湿度(50~60%)を保つことも効果的です。
●十分な休養と栄養摂取
からだの抵抗力を高めるために十分な休養と栄養を日ごろから心がけましょう。
●人混みや繁華街への外出を控えること、外出時のマスク着用
インフルエンザが流行してきたら、特に高齢者や慢性疾患を持っている人、疲労気味、睡眠不足の人は、人混みや繁華街への外出を控えること、外出時にはマスクを着用することも効果があります。
インフルエンザにかかった場合
●早めに医療機関を受診して治療を受ける。
●安静にして、休養をとる。特に、睡眠を十分にとることが大切。
●水分を十分に補給する。お茶やスープなど飲みたいものでOK。