くすりの適正使用協議会の調査で、医師の処方による医薬品で成人の30%が副作用を経験していることが分かった。また、医薬品の情報提供として医師・薬剤師と患者との間に認識のズレがあることがわかった。
この調査は2005年10月、全国の20~69歳の2000人にファクスで実施。80.4%の1607人から回答を得た。
前回の1999年の調査と比べると9ポイント減少しており、くすりの適正使用協議会では「副作用への意識が高まり、医師や薬剤師が以前より丁寧に薬の説明をし、患者も気をつけるようになったためではないか」としている。
薬を服用して発疹が出たり胃がもたれたりといった副作用の経験がある人は30%で、未経験者は70%だった。
一方、処方薬の説明を「十分に受けた」のは44%で、前回調査より16ポイントも増えている。「少しは受けた」は49%、「全く受けなかった」は6%だった。
だいぶ増えているのだが、内容をみると薬の説明の中で知りたい情報として「副作用」を挙げた人は70%に上ったのに対し、実際に副作用の説明を受けたのは27%にとどまっている。
医師・薬剤師と、患者の意識のずれが現れている結果となっている。