吸入タイプのインスリン「エクスベラ」が米国・欧州で承認
【米国】
FDAは、昨年9月の内分泌・代謝性医薬品諮問委員会(Endocrinological and Metabolic Drugs Advisory Committee)での票決を受け、27日、吸入タイプのインスリン「エクスベラ(Exubera)」(遺伝子組み換え技術で製造されたヒトインスリンの粉末で、眼鏡ケース大の専用吸入器を使って口から吸入)の販売を認可すると発表した。
FDA Approves First Ever Inhaled Insulin Combination Product for Treatment of Diabetes
Pfizer Receives FDA Approval for Exubera, the First Inhalable Form of
Insulin for Controlling Type 1 and Type 2 Diabetes in Adults(ファイザー社プレスリリース)
【欧州】
欧州でも「エクスベラ」は26日に認可され、英国や米国では今年半ばまでには販売が始まる見通し。
「エクスベラ」は速効型インスリン注射の代わりになる。
体内のインスリン生成細胞が免疫系の異常として認識され攻撃を受けてインスリンが作れないⅠ型タイプでインスリン基礎分泌の補充が必要な場合や、Ⅱ型タイプには、中間型や持効型インスリン注射の併用や内服剤の併用も必要。
また、咳や息切れ、のどの痛み、口の乾きなどの副作用がある。
また、喫煙者・禁煙をしてから6ヶ月以内の人、喘息・気管支炎・肺気腫の人は使用禁忌。
肺内のインスリンが過剰吸収される恐れがあるためだそうである。