花粉症患者のいる室内に人工的にスギ花粉をまき、花粉症薬やマスクなどの効果を調べる施設が、相次いで誕生している。花粉症患者らボランティアは、花粉を浴びながら携帯端末で症状などを報告する。
今春の花粉は昨年より少ない見通しだが、気候などによって飛散量が変わっても薬などが同じように効くか、条件を一定にして調べる狙い。
【東京臨床薬理研究所】
治験支援会社、東京臨床薬理研究所の花粉暴露施設は2005年9月に完成。
高さ2.5M、25平方Mの部屋でスギ花粉をまく。
空気1立方Mあたりの花粉の個数を2500~4500個程度に調整可能である。
花粉症薬などの効果の研究は、その年の飛散量や天候に左右されていたが、室内なら温度や湿度が同じ条件で繰り返すことができる。
自慢は「世界でここだけ」という自動洗浄・乾燥システム。試験の度に、室内の花粉を純水で洗い流し、次の試験への影響を防ぐ。今春から本格的に稼働する予定。
【日本健康増進支援機構】
昨年から稼働の日本健康増進支援機構の施設は、患者らが約30人いっぺんに入れるのが特徴。これまでに延べ300人余りが入り、薬やマスクの効果などの調査に協力している。
広さは約30平方M。一番高い部分は高さ4Mで、花粉の自然落下を再現できるという。花粉濃度も1立方Mあたり3000~5000個前後で変えられる。
【大阪医科大】
大阪医科大は2005年、学内に約40平方Mの花粉暴露室を造り、学生らボランティアに参加してもらい、データを収集している。
なにも、わざわざ花粉症の患者の日常的養生訓に反して、わざわざ花粉を吸い込まなくても・・・。ボランティアも大変である。