「おなかに来る風邪」が流行している。たかが風邪とあなどるなかれ!
昨年暮れから今年の年始にかけて広島県の特養で入所者7人が死亡したのもこの集団感染が原因だった。乳幼児や高齢者には、特に注意が必要だ。感染性胃腸炎だ。
全国約3000の小児科を定点観測している国立感染症研究所によると、感染性胃腸炎の報告は10月半ばごろから増え始め、最新集計の11月28日~12月4日の1週間では1医療機関当たり11.75人が受診。山口、佐賀、福井、福岡の4県では20人を超えた。昨冬のピークは12月20日~26日で全国平均15.83人だった。
感染性胃腸炎の症状は腹痛、下痢、嘔吐、発熱。
原因は、ウイルスや細菌、原虫などによって引き起こされるが、今の時期は寒いほど長生きすると考えられているノロウイルスが大半を占めるとされている。通常は適切に水分補給すれば1~3日で回復するが、乳幼児や高齢者では急激な脱水症状や吐物による窒息などに注意が必要。下痢止めは、病原体を腸内にとどめ、症状を悪化させかねない。