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2016年4月から、機能性表示食品制度が始まって、多くの機能性表示食品が市場に出てきています。
疾病の治療や予防に関しては、医薬品の範疇ですが、ある程度の機能性を製品に表示することが可能になってきます。 機能性表示食品が登場して 機能性表示としては、 『本品には○○が含まれているので、△△の機能があります。』 『本品には○○が含まれ、△△の機能があることが報告されています。』 『本品には○○が含まれます。○○には△△の機能があることが報告されています。』 といった表示が可能になっています。 例えば、ルテイン・アスタキサンチン・シアニジン-3-グルコシド・DHAを配合しているファンケルの『えんきん』という表示性機能食品には、次のような表示が許可されています。 『えんきん』に許可されている機能性表示 「えんきん」には、ルテイン・アスタキサンチン・シアニジン-3-グルコシド・DHAが含まれるので、『手元のピント調節機能』を助けると共に、目の使用による肩・首筋への負担を和らげます。 キャッチコピーでは、『手元のピント調節力に』というようなことが書かれていて、さらには、「中高年の目の健康に」としています。 一応、以下のような注意書きがされています。 ※消費者庁長官による個別審査を受けたものではありません。 ※疾病の診断、治療、予防を目的としたものではありません。 ※食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを。 機能性表示食品は、販売60日前までに機能性表示の科学的根拠を示した研究論文などをつけて消費者庁に届け出る必要があります。 また、その臨床データなどは、誰でも閲覧できる形になっています。 プリン体と戦う乳酸菌は、トクホでも機能性表示食品でもない さて、食品に機能性を表示させるものとして、特定保健用食品(トクホ)と、機能性表示食品がありますが、スーパーやコンビニなどでは、ヨーグルトや乳酸菌飲料で、『明治プロピオヨーグルトシリーズ』の製品をよく見かけます。 これらの商品には次のようなキャッチコピーが製品に入っています。 *『明治プロピオヨーグルトPA-3』:プリン体と戦う乳酸菌 *『明治プロピオヨーグルトLG21』:リスクと戦う乳酸菌 *『明治プロピオヨーグルト1073R-1』:強さをひきだす乳酸菌 プリン体と戦う乳酸菌は、痛風の予防ともとれるし、リスクと戦う乳酸菌はリスク軽減トクホのようにも読める。強さをひきだす乳酸菌も体質強化のようにとれなくもないが、これらの製品は、特定保健用食品(トクホ)でも機能性表示食品でもありません。 では、なぜこんなコピーが良いのでしょうか? プリン体と戦う乳酸菌 「痛風」という言葉を入れると、疾病の予防や治療につながりますので医薬品になってしまいます。 尿酸値となると、特定の臨床検査値になりますので、これの変動への影響を表現するとなると、医薬品でなかったとしても、トクホや機能性表示食品でなければできません。 ところがプリン体は、痛風などにつながり臨床検査値ではありませんし、もちろん疾病名でもありません。 プリン体に勝つ!としてしまうと、勝つという結論を言っていることになり、薬事的に引っかかってきますが、戦うとしているので、プリン体のことを研究しているんだという抗弁が成り立つのです。 リスクと戦う乳酸菌 リスクと戦うですが、ここではリスクとは何かということを明確にしていません。 もちろん、疾病のリスクとなれば、疾病予防にもつながり医薬品的な表現として薬事的にNGになってしまいます。 これもリスクに勝つ!という結果的表現をしておらず、リスクも何のリスクだかわかりません。 ぎりぎり薬事的に抗弁できるところを狙っているのでしょう。 強さをひきだす乳酸菌 これも、このコピーだけでは、体を強化するともとれますが、栄養強化ともとれ、健康維持の範疇とも言えなくもありません。 本来はあいまいな言葉は、厳しい見方をするというのが行政のスタンスです。 微妙なところでしょう。 これらの乳酸菌はホームページをみると、いろいろなデータが載っていてます。 行政としては、即違反とは言えませんが、消費者が誤認するような内容であれば、好ましくなく、データがあればそれをもって、トクホなり、機能性表示食品として販売すべきだという考えになっても不思議ではありません。 企業の薬事的戦略というものもあるのでしょう。 NK細胞のデータまで載っていたりしてもよいのか? NK細胞に対する作用ともなれば、これは薬事的にはNGです。 ただし、直接商品とつながりがある表示や広告であればという条件です。 商品の広告と何らかの形でリンクしていたりすれば、それは薬事的にNGになってしまいます。 また、同じドメインのホームページに、研究報告と商品が載っていれば、それもつながりがあるものと解釈されてしまいます。 ところが、リンクしておらず、別々のドメインのホームページで、明治の乳酸菌研究方向ページであれば、それは商品が載っていないので、純粋な学術論文を紹介しているだけのサイトということになり、薬事的にはなんら問題はなくなってきます。 非常に、企業としては賢い方法です。 もちろん、きちんとしたエビデンス(科学的根拠に基づいていなければいけないことは、言うまでもありません。
by yakuji-info
| 2016-07-14 22:36
| 行政関連
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