「早朝高血圧」や夜間睡眠中も血圧が高い「夜間高血圧」の患者は脳卒中などの心血管病リスクが高いことが知られています。特にや夜間の血圧は、疾病や予後との関係が深いと言われていて、夜間の血圧管理の重要性が高まってきています。
そんな中で、夜間高血圧の要因として考えられるのが、睡眠時無呼吸症候群、心不全や腎不全などです。この中でも特に問題となっているのが、睡眠時無呼吸症候群です。
降圧治療をしていても血圧がコントロルされない高血圧は、「治療抵抗性高血圧」と呼ばれていますが、この「治療抵抗高血圧」の最も多い要因として考えられているのが、睡眠時無呼吸症候群で、日本の推定患者数は、200~300万人と推定されています。
夜間血圧の平均値は一見120/70mmHg以上と正常であっても、睡眠時無呼吸が発生した時の血圧が高い人では200mmHg以上に上昇するという危険なタイプの高血圧があることが、オムロンヘルスケア株式会社と自治医科大学循環器内科部門の研究でわかりました。
夜間血圧は、携帯型の血圧計を24時間装着する「24時間自由行動下血圧モニタ(ABPM)」で測定することが可能ですが、測定が30分間隔となっているため、これでは睡眠時無呼吸の発生タイミングに合わせて血圧を測定できず、睡眠時無呼吸に伴う急激な血圧上昇を捉えることができませんでした。
睡眠中のSp02(動脈血酸素飽和度)の低下によって睡眠時無呼吸を検知した際に血圧測定を開始し、睡眠時無呼吸に伴う急激な血圧上昇を検出する研究用試作機が共同で開発され、900症例を超えるデータを集められ、夜間血圧の平均値は正常でも、睡眠時無呼吸時に200mmHg以上に血圧が上昇する危険なタイプがあることがわかりました。
さらに、睡眠時無呼吸に伴う血圧上昇は、寝る前の降圧治療によって上昇を効果的に抑えられることがわかりました。