韓国で死亡者が出た
MERSコロナウイルス( Middle East respiratory syndrome coronavirus)ですが、2012年サウジアラビアの病院に入院した患者から初めて検出されたのがきっかけで、2015年5月25日までの3年間に中東やアメリカ、ヨーロッパ各地で1139人が感染したことが確認されていて、そのうち431人が死亡していて、致死率は40%程度に上るとみられています。
MERSの特徴は、感染すると、発熱やせき、息切れなどの症状が現れて、やがて肺炎を起こして呼吸困難になります。
重症化するリスクファクターとしては、糖尿病・心臓病といった慢性病患者や高齢者と言われています。
感染ルートは、咳などで出る飛まつを吸い込むことなどによる感染が考えられています。感染してから発症するまでの
潜伏期間は長くて2週間程度とされ、予防のためのワクチンはなく治療法も確立されていません。
もともとは動物の体内にいたウイルスが、ヒトに感染するようになったとみられていて、中東ではラクダの世話をしたり乳を飲んだりした人が感染したことからラクダが感染源の1つではないかと考えられていますが、詳細なことはわかっていません。
MERSは、コロナウイルスで、1本鎖RNAをもったRNAウイルスで、外側を異質二重膜で覆われたエンベロープをもっていて、同じコロナウイルスであるSARS(severe acute respiratory syndrome)重症急性呼吸器症候群ウイルスとよく似ています。
今回、韓国で問題になったMERSは、三次感染が報告されています。
つまり人から人に完成し、さらに人に感染したということになります。
三次感染が報告されたということは、爆発的に流行する危険性もあるということなので、今後の動向には十分注意しておく必要があるでしょう。
厚生労働省では、今年2015年の1月にMERSに関するQ&Aのページをアップしています。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/mers_qa.html
MERSは、法的には同じコロナウイルスと同じSARSと同様、鳥インフルエンザウイルス(H5N1)、結核等とともに、2類感染症に分類されています。これは、感染力、罹患した場合の重篤性などに基づく総合的な観点からみたリスクが高いとされた感染症です。