糖尿病予備群の人は、1,100万人いると言われています。
http://www.dm-net.co.jp/calendar/chousa/population.php
空腹時血糖値が高かったり(100mg/dL以上、125mg/dL以下)、1~2ヵ月の血糖の平均値を示すHbA1cが高いと(5.7%以上、6.4%以下)、糖尿病予備群である可能性が高いといいます。
糖尿病までいかなくても、血糖値が正常値よりも高い糖尿病予備軍の状態の人は、がんの発症の可能性が増えるという研究報告があります。
つまり、糖尿病予備軍の段階で、食生活を見直したり、体重コントロールや運動不足の解消をするなどして生活習慣の改善をすることが大切です。
●糖尿病予備軍で、がんのリスク上昇
中国順徳第一人民医院のユリ ヒュアン氏らが、世界中で計89万1,426人を対象に行われた16件の研究結果をメタアナリシスとして欧州糖尿病学会(EASD)が発行する医学誌「ダイアベトロジア」に発表した内容によると、糖尿病予備群ではがん発症リスクが15%上昇するといいます。
部位別の相対リスクとしては次のようになっていました。
胃がんと大腸がん・・・・・・・1.55倍
肝臓がん・・・・・・・・・・・2.01倍
膵臓がん・・・・・・・・・・・1.19倍
乳がん・・・・・・・・・・・・1.19倍
内膜がん・・・・・・・・・・・1.60倍
気管支・肺がん、前立腺がん、卵巣がん、腎臓がん、膀胱がんではリスクの上昇はみられていません。
さらに、肥満のある糖尿病予備群では全がん発症リスクは22%高いことが示されています。
●糖尿病とがんの原因は共通
1.加齢に伴うインスリン抵抗性の亢進
血糖値を下げるホルモンのインスリンの効きが悪くなる
⇒ 血中のインスリン濃度上昇
⇒ がん細胞の成長が促進される
2.終末糖化産物(AGE)の上昇
タンパク質と糖が結合したAGEが高血糖で蓄積
⇒ 老化を進める
⇒ がんの発症を引き起こす
3.過剰なカロリー摂取
過剰なカロリー
⇒ がん細胞の増殖を抑えるがん抑制遺伝子の作用減弱
ピグアナイド系抗糖尿病薬のメトホルミン(メルビン・メデット・メトグルコ)は、がんの発症リスクを約30%低下させたという研究報告もあります。