エーザイ株式会社が、
「アリセプト」(一般名:ドネペジル塩酸塩)について、日本において新たにレビー小体型認知症に関する効能・効果の承認を取得したことを発表しています。
「アリセプト」といえば、アルツハイマー型認知症治療剤ですが、これで
レビー小体型認知症の効能・効果を有する世界で初めての薬剤となります。
レビー小体型認知症(DLB : dementia with Lewy bodies)は、日本では、3大認知症(アルツハイマー型認知症、血管性認知症、レビー小体型認知症)とされていて、認知症高齢者の中では、変性性地方疾患の中で、アルツハイマー型認知症(DAT : dementia of Alzheimer type)に次いで多いとされています。そして、高齢化の進展に伴って患者数は増加する傾向にあります。
レビー小体型認知症では、進行性の認知機能障害に加えて、認知機能の変動や幻視、パーキンソニズム(体のこわばりなど)など特有の症状を示すため、認知症と気づかれにくいといった課題が指摘されています。
パーキンソニズムの症状を示すものは、7割とも言われていて、痴呆が遅れて出現してくる場合もあります。
特徴は、経過中に懸隔や妄想を伴うものが多く、特に幻視が多くみられます。幻視は具体性があり、「猫ちゃんがいっぱい来ている」とか「男の人と女の人がいつも来ておしゃべりしている」というようなことを繰り返し訴えるようになります。
原因としては、家族性パーキンソン病遺伝子として発見されているα-シヌクレインがリン酸化、ユビキチン化されて、細胞質内に沈着して、Lewy小体を形成するためといわれていますが、機序の詳細はまだわかっていません。
治療としては、ドパミンアゴニストやL-ドパといった抗パーキンソン病薬が有効であるとされていましたが、今回、アリセプトの有用性が示されました。
http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/1190012F3029_1_20/