東京都福祉保健局は、7月の7日~13日に都内264の医療機関から報告された患者数が平均7.13人となり、流行警報を発令する基準の6人を超えたことから、
「ヘルパンギーナ」の流行警報を出しています。
『ヘルパンギーナ』は、夏季の乳幼児に流行して、口腔粘膜にのみ水疱疹が出てくる感染症です。
1歳に多発し、特に乳幼児(1~4歳児)に多くみられます。
症状としては、口の中や扁桃、咽頭、口の奥に水疱ができ、39℃以上の高熱が出るのが特徴で、だいたい解熱して7日ほどで治癒していきます。
原因となるウイルスはエンテロウイルスで、このウイルスは、腸内で増殖するウイルスで、ポリオウイルス、コクサッキーウイルス、エコーウイルス、エンテロウイルスの4つに大別されます。
特に口腔内の両側にアフタできることにより咽頭痛があり、哺乳不良や食欲が低下して脱水症状を起こすケースがあるので注意が必要です
エンテロウイルス属のウイルスは、お互いに性質がよく似ていて、ウイルス1種類に対して疾患が1つという対応をしていないのが特徴です。
例えば、ヘルパンギーナは、コクサッキーウイルスA群で発症しますが、コクサッキーウイルスB群、エコーウイルスでも発症しますし、コクサッキーウイルスは、ヘルパンギーナの他、手足口病、かぜ症候群、無菌性髄膜炎の原因になったりもします。
『手足口病』は、夏季に乳幼児に流行し、口腔内や手掌、足底に水疱をきたす感染症です。1歳児に多く発生し、1~4歳児に多く見られ、コクサッキーウイルスA群16型が主な原因ウイルスですが、コクサッキーウイルスA群10型やエンテロウイルス71型でも起こり、多くの場合予後は良好です。
発熱に関しては、実際に発熱するのは約30%ほどで、発熱しない場合の方が多く、咽頭や便から排出されるウイルスが感染源となります。
発熱後に、口腔内を中心に、水疱疹・びらん・潰瘍が出現して、それに遅れて手掌・足底・下腿に水疱疹が出てきた場合は、まずは手足口病が考えられます。
ヘルパンギーナ、手足口病ともに、無菌性髄膜炎を合併することがあるので、頭痛や吐き気、意識障害といった症状には注意が必要です。