認知症への対策をG8主要国政府に要請する国際的専門家たちの共同声明が2014年のJournal of Alzheimer's Diseaseに論文として掲載されました。
この、「アルツハイマー病を含む認知症は予防され得る:国際的専門家による宣言」について、36ヵ国109名の科学者が署名しています。
http://iospress.metapress.com/content/3g013312161808p0/fulltext.htmlこの宣言は、2013年12月11日にロンドンで開かれたG8の認知症サミットの時で、G8の政府に認知症の予防を主要な健康目的の1つにするよう働きかけているものでもあります。
最も一般的な痴呆症であるアルツハイマー病は、ゆっくりと長いことかけて進行していく不可逆性の疾患で、薬は症状を寛解するだけで痴呆の進行に対しては効果がありませんでした。
過去50年にも及ぶ危険因子の調整を図るという保険政策の結果により、心疾患と脳卒中の死亡は半減してきました。痴呆症においても同じようなアプローチが可能であることが確信できるとしています。
2010年の痴呆の世界的なコストは6040億ドルであると推定されていて、G8の国でそれが最も多くなっています。
認知症のために改善できるリスク要因を見つけだし、そしてすでに特定された要因に対して啓発活動をしていくことが大切で、改善できるリスク要因が痴呆の予防になるかどうかを調べるために、大規模な臨床試験において国際協力が必要であるとしています。
保健当局が早期に認知症のリスクが高い個人を特定することを目標とし、認知症を起こすリスクがあるとされるものの介入試験として次のようなものをあげています。
糖尿病治療を含む血糖の調整、高血圧治療、ビタミンB、オメガ3脂肪酸、認知訓練、社会的活動。
公衆衛生の政策としては中年の人の禁煙を推奨すべきで、運動をして地中海式ダイエットと言われる果物・野菜・魚を多く含む食事をして、過度のアルコール摂取を避け、高血圧を治療し、肥満・糖尿病になるのを防ぐことなどをあげています。
平たく言えば、健康なライフスタイルを推奨することが他の疾患にとっても良いように、認知症を防ぐ助けになるかもしれないということです。
世界中のアルツハイマー病の症例のおよそ半分がこれら改善できる周知のリスク要因に帰因しているかもしれないと推定され、既知の危険因子に関して即時対策をとることは2025年までに予測された新しい認知症症例の5分の1を防げる可能性もあるとしています。
2010年の痴呆の世界的なコストは6040億ドルであると推定された。そして、G8国でそれの最も多くだった。
厚生労働省 認知症(診断と治療)
http://www.mhlw.go.jp/topics/kaigo/dementia/a03.html