<第12回国際頭痛学会速報> 三越厚生事業団三越診療所
ふだん飲むアルコール量が多いと二日酔いのとき頭痛は起こりにくい
二日酔いのときの頭痛ほどつらいものはない。しかし二日酔いの原因物質アセトアルデヒドを代謝する酵素が働きにくい人でも、ふだん飲むお酒の量が多ければ、頭痛が起こりにくい可能性のあることがわかった。
日本人の半分はALDH(アセトアルデヒド脱水素酵素)の一種であるALDH2を不活性化する遺伝子型を持、ALDH2不活性型の人は二日酔。
定期健診を受けた30~65歳の男性139人、女性112人。ALDH2の遺伝子型によって活性群(遺伝子型は*1/*1)と、不活性群 (*1/*2)に分けた。二日酔いを経験したのは134人で、その7割が頭痛もあったと答えた。不活性群は、活性群に比べて低いアルコール量で二日酔いになったと答えていたが、頭痛の頻度や痛みの位置、痛みの強さなどには、両群で違いが見られなかった。
そこで二日酔いを経験した男性87人において、ふだん飲むアルコール量と頭痛との関係を調べると頭痛があった人の数は、遺伝子型ではなく、1日のアルコール量と関連していることがわかった。
ふだんほとんど飲まない人では、ほぼ全員が二日酔いのときに頭痛を経験し、0.1~1.9単位(1単位はエタノール22グラム)飲む人では約7割、2単位以上の人では4割未満と少なくなった。
ふだんから飲んでいるお酒の量が多い人ほど、頭痛も少なかったことから、「アルコールに対する耐性が、二日酔い頭痛の感受性と関係しているのだろう」と結論づけている。