喫煙は「病気」 9学会、初の治療指針
たばこを吸うのは「ニコチン依存症と関連疾患からなる喫煙病」であり、患者(喫煙者)には「積極的禁煙治療を必要とする」。
日本循環器学会など9学会の合同研究班が一般医師向けの初の治療指針で「たばこを吸わない社会習慣の定着」を目標とした「禁煙ガイドライン」を作成した。
カウンセリングや患者自身でできる行動療法の具体例に加え、女性には美容にも悪影響であることを知らせるなど、患者に応じた治療方針を盛り込んだ。
行動療法として「喫煙者に近づかない」「吸いたい衝動が収まるまで秒数を数える」などを挙げた。
禁煙の意思がある患者には、自分で禁煙計画を作らせ「節煙より早道」「開始直後はアルコールを控える」とカウンセリングを実施。
意思のない場合は、呼気中の一酸化炭素濃度を測って教え動機付けに役立てるとしている。
薬物療法では、離脱症状が軽く成功率を高め、禁煙による体重増加を遅らせる効果もあるガムやパッチを使うニコチン代替療法を推奨している。
一方で、治療中の喫煙はニコチンの過剰摂取につながるなど注意も必要としている。
喫煙と健康被害 たばこの煙は、ニコチンや発がん物質など多くの有害物質を含む。喫煙はがんの原因では単独で約30%を占め、呼吸器、循環器、消化器など、さまざまな部位に病気をもたらす。喫煙男性の妻の肺がん死亡率は非喫煙男性の妻より高く、家庭内の喫煙で子供の肺炎、気管支炎なども増えるなど周囲への影響も大きい。