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【薬事広告マジック】
「花粉症に」と言える漢方(小青竜湯)、「花粉症による・・・」としか言えないスイッチOTC薬 インフルエンザシーズン、花粉シーズンも、クリスマス、お正月と過ぎると、いよいよといった感じになってきますが、ロート製薬のわかりやすい漢方薬ブランド「和漢箋(わかんせん)」から『新・ロート小青竜湯錠II』が12月22日に新発売になります。 http://www.rohto.co.jp/comp/news/?n=r131210_1 花粉シーズンの鼻炎薬というと、抗ヒスタミン成分であるクロルフェニラミンマレイン酸塩・ジフェニルピラリン塩酸塩・カルビノキサミンマレイン酸塩・メキタジン等が配合された鼻炎薬がありました。最近では、スイッチOTC成分である抗アレルギー成分であるケトチフェンフマル酸塩・アゼラスチン塩酸塩・エメダスチンフマル酸塩・エピナスチン塩酸塩・フェキソフェナジン塩酸塩等が配合された鼻炎薬が登場してきています。 エピナスチンやフェキソフェナジンは「眠くなりにくい」成分として知られています。 さて、ここからが本題で、OTC医薬品における不公平な【薬事マジック】をご紹介いたします。 OTC医薬品の広告では、効能を逸脱した表現はできないことになっているという大前提があります。 そこでまずは、抗アレルギー薬等の洋薬を用いた鼻炎薬と、漢方の小青竜湯の効能を比較してみましょう。 【洋薬】 花粉、ハウスダスト(室内塵)などによる次のような鼻のアレルギー症状の緩和:くしゃみ、鼻みず、鼻づまり 【漢方(小青竜湯)】 体力中等度又はやや虚弱で、うすい水様のたんを伴うせきや鼻水が出るものの次の諸症:気管支炎、気管支ぜんそく、鼻炎、アレルギー性鼻炎、むくみ、感冒、花粉症 ここで、『花粉症』の季節なので、広告で『花粉症』と言いたいとします。するとどうなるでしょうか? 洋薬の場合は、効能は「花粉による鼻水・鼻づまり」なので、「花粉症に効く」というと、承認効能外の効果を宣伝したということで注意を受けます。 どうしても広告したければ、「花粉症によるくしゃみ・鼻みずの緩和」というように、「花粉症による・・・」という記載になってしまいます。 ところが、小青竜湯の場合は、効能に「花粉症」とあるので堂々と「止まらない鼻水 鼻炎・花粉症に」と広告できるわけです。 効能のしばり部分である「体力中等度又はやや虚弱で、うすい水様のたんを伴うせきや鼻水が出るもの」は、どこかに記載しておけば、クリアできます。しかも、「止まらない鼻水」と断っていますので全然問題ありません。 しかも成分が漢方生薬(麻黄、芍薬、乾姜、甘草、桂皮、細辛、五味子、半夏)であり、抗ヒスタミン成分や抗アレルギー成分が配合されていないので、「眠くなる成分が入っていない」とはっきり記載が可能です。 臨床試験を繰り返し、スイッチOTC医薬品として市販後調査までやったのに、花粉症による鼻水の緩和 というように緩和効能でしかも鼻水に落としこまなければいけない洋薬。しかも、「眠くなりにくい」までしか広告できません。 これに対し、 漢方の基準に従って承認を取った小青竜湯は、「止まらない鼻水 鼻炎・花粉症に」と、花粉症を治すまでは言えませんが、鼻水と言っておいて、「花粉症に」と強めの表現ができてしまいます。 もっと欲張れば、「感冒(かぜ)」や「むくみ」にも言及できてしまいます。「体力中等度又はやや虚弱で、うすい水様のたんを伴うせきや鼻水が出るもの」とのしばり表現を可読できるレベルで入れる必要はありますが、広告的にお得ではないでしょうか。 もちろん、洋薬の場合は、成分特徴や作用メカニズムの説明において、漢方にはない利点をいっぱい説明することができます。 ただ、目的というか効能の面の訴求力ということからいくと、小青竜湯のほうに分があるような気がします。 花粉症で目に症状がある人が、アレグラやアレジオンを使われては困るというのがあるのでしょうし、漢方はもともと証に合わせて飲むものという認識があるので、しばりが書いてあればよいというのもわかります。
by yakuji-info
| 2013-12-10 23:14
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