薬の副作用が出るかどうかなどを、患者の血液1滴で1時間半で解析するシステムを理化学研究所などが開発、27日発表。
多数の装置を使い、数日かかった解析を自動化、病院でも簡単に使えるようにした。2006年秋には臨床研究用の試作品を出す予定。
患者の体質に合わせた「オーダーメード医療」の実現に役立つと期待される。
人間の遺伝情報は、約30億個の塩基が並んでできている。
このうち、「SNP」と呼ばれる一部の配列の違いで、体内の酵素の働きなどが変化、病気のかかりやすさや薬の効き方が異なってくる。
このSNPを簡便に調べることができれば患者に合った医療が実現できるとされている。
従来の解析は、1日がかりで血液からDNAを分離して、精製。それを温度調節して増やし、蛍光検出装置で調べていた。
理研は、DNAを分離・精製せずに血液のままで検査する方法を、島津製作所や凸版印刷などと共同開発した。この装置なら、血液1滴をプラスチックチップにたらして機械に入れるだけで、副作用を引き起こすかどうかなどを迅速に判定できるという。