厚生労働省が、子供の抗うつ薬の使用について、3月29日に、18歳未満に対しては慎重に検討するように、使用上の注意改訂を支持した。
http://www.info.pmda.go.jp/kaitei/kaitei20130329.html
使用上の注意改訂情報(平成25年3月29日指示分)
対象薬 : パロキセチン塩酸塩水和物(パキシル)を除く、SSRI、SNRI、NaSSA
SSRI : フルボキサミンマレイン酸塩 (デプロメール、ルボックス)
塩酸セルトラリン(ジェイゾロフト)
SSNI : ミルナシプラン塩酸塩(トレドミン)
デュロキセチン塩酸塩(サインバルタ)
NaSSA : ミルタザピン(リフレックス、レメロン)
欧米を中心に小児及び青少年のMDD(大うつ病性障害:Major Depressive Disorder)患者、OCD(強迫性障害:Obsessive-Compulsive Disorder)患者、SAD(社会不安障害:Social Anxiety
Disorder)患者で実施された抗うつ薬パロキセチンでの臨床試験において、MDD 患者で有効性を証明できなかったとの報告があった。
その後、FDAが、小児及び青少年を対象とした9 つの新規抗うつ薬の計24 の臨床試験のメタ解析で、プラセボに対する相対リスクは「自殺行動/念慮」1.95(95%信頼区間、1.28-2.98)、「自殺行動/念慮の可能性のある事象」2.19(95%信頼区間、1.50-3.19)となり、
Venlafaxine 以外ではプラセボに対する相対リスクが1 を超えていたものの統計学的に有意差なしとなっていた。
FDAでは、「Boxed Warning」で、「小児及び青少年における適応の有無及びリスクとベネフィットを考慮」
(Boxed Warning : 重大な副作用に対する表示上の枠囲み警告)
EMAでは、「Special warnings and precautions for use」で、「should not be used」と記載された。
<参考:
http://www.info.pmda.go.jp/kaitei/file/20130329frepno1-5.pdf>
日本うつ病学会や日本児童青年精神医学会は、急に薬を中止すると症状悪化の可能性もあるので、「薬を中止する場合、専門医に相談してほしい」としている。