FDAでは心疾患のリスクの問題なども考え、消費者に対して、飽和脂肪酸とトランス脂肪酸の量の合計が少ない商品を選択するよう勧めていたりします。さらに食品の表示に飽和脂肪酸とトランス脂肪酸の量が記載されています。特にトランス脂肪酸の過剰摂取は、LDLコレステロール上昇作用などによる心臓疾患リスクの増加につながるとされている。
日本では、現在栄養成分表示で義務づけられているのは『脂質(Fat)』で、飽和脂肪酸やトランス脂肪酸の記載は、任意となっている。
これに関連して、最近国立がん研究センターが、多目的コホート研究を行い、その結果を European Heart Journal に発表している。
調査したのは、肉・乳製品・動物性の脂肪に多く含まれる脂肪酸である飽和脂肪酸の摂取量と、脳卒中及び虚血性心疾患発症との関係。
飽和脂肪酸摂取量の順に5つのグループに分け、約11年間、脳卒中及び心筋梗塞の発症との関連性をみたところ、
1日の飽和脂肪酸の摂取量が多いほど、深部脳出血は減少する傾向が見られた。脳卒中全体では、摂取量が多いグループは、最も摂取量が少ないグループの23%という低い発症率を示した。
一方、心筋梗塞に関しては、飽和脂肪酸摂取量が多くなるについて、その発症率も上がっていった。
研究内容の詳細
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=23404536
http://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/3273.html