厚生労働省が、日本で初めてマダニを介して『重症熱性血小板減少症候群』(Severe fever with thrombocytopenia syndrome: SFTS)による死亡例が出たことから、通知を出している。
具体内容やQ&Aが示されている。
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002v5pa-att/2r9852000002v5qr.pdf
病原体は、SFTS ウイルス(ブニヤウイルス科フレボウイルス属)
2009 年3 月~7 月中旬にかけて、中国中央部(湖北省及び河南省の山岳地域)で、原因不明の疾患が集団発生したことで本感染症の存在が明らかになっている。
感染経路は、フタトゲチマダニ等のマダニによる咬傷(ただし、ダニによる咬傷痕が確認できない場合も多い)の他、感染患者の血液・体液との接触感染も報告されている。
潜伏期間は6 日~2 週間で、「発熱、倦怠感、食欲低下、消化器症状、リンパ節腫脹、出血症状」が現れてくる。
致死率は約10~30%(中国において、2009 年当初は報告例が少なく致死率30 数%であったが、その後調査が進み、10 数%となっている)
血小板減少(10 万/mm3 未満)、白血球減少、血清電解質異常(低Na 血症、低Ca 血症)、血清酵素異常(AST、ALT、LDH、CK 上昇)、尿検査異常(タンパク尿、血尿)
血液等のサンプルからのウイルスの分離・同定及びRT-PCR によるウイルス遺伝子の検出を行う。
急性期及び回復期におけるウイルスに対する血清中IgG 抗体価、中和抗体価の有意な上昇の確認、又は、IgM 抗体の検出。
治療法は、有効な抗ウイルス薬はなく特異的な治療法はないため、対症療法が主体となる。
予防法は、野外でダニに咬まれないようにする。感染者の血液、体液、排泄物との直接接触を避ける。
マダニ類の多くは、ヒトや動物に取り付くと、皮膚にしっかりと口器を突き刺し、長時間(数日から、長いもので10 日間)吸血します。無理に引き抜こうとするとマダニの一部が皮膚内に残ってしまうことがあるので、吸血中のダマニに気が付いた際は、できるだけ病院で処置してもらう。
また、マダニに咬まれた後に、発熱等の症状が認められた場合は、病院を受診する。