英国新聞タイムズに、Drug companies must come clean と題する「臨床試験データの公開を求める」研究者らの声明が掲載され、医薬ビジランスセンターがコメントを出している。これはBMJやLancetといった世界的に名のある医学雑誌の編集長や、英国コクラン共同計画のメンバー、オクスフォード大やヨーク大等々の医師・教授ら28人による共同声明だとしている。
http://www.npojip.org/
http://www.npojip.org/sokuho/121104.html
BMJの記事は、3年にわたるコクラン共同研究のタミフルグループの請求にもかかわらず、ロシュ社は第3相臨床試験のデータの60%を公開していない。
情報の公開により知識への自由なアクセスが拡大している今日において、製薬メーカーの秘密主義は許されるものではなく、現在用いられているすべての薬剤の全臨床試験の患者ケアに関わるすべての情報を、医薬専門家が利用できるようにならなければならないとしている。
情報公開法においては、行政機関には、企業等から提出義務に従って提出された情報や、任意に提出された情報がたくさんあるが、人の生命、健康や財産を保護するために必要である場合は例外として開示することになっている。
人の生命、健康、生活、財産を保護するため、公にすることが必要であると認められる情報は、企業秘密や秘密特約付きで収集されたものであっても、公開すべきとなっている。
一方、臨床試験データの結果については玉石混淆で、本当にバックグランドまで理解し論文を理解する力がないと、情報公開することで誤解を招くおそれも考慮しなければならない。知る権利、安全性、精度・・・ あらゆる視点を考えなければならない問題である。