第85回米国心臓協会・学術集会で肺機能の低下は、心臓突然死を予測するリスク因子である可能性が報告された。
一般男性を対象に、スパイロメトリーによる肺機能検査の結果が心臓突然死リスク因子になりうるかについて、プロスペクトル研究を行った。
同時に、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、不整脈、肺癌の既往がない男性においても同様に検討がされた。
心臓突然死は、症候の急激な変化が現れてから1時間以内、または検死によって非心臓突然死であることが示されず、正常状態が確認されてから24時間以内に死亡した場合で、大動脈瘤破裂、心破裂またはタンポナーデ、肺塞栓症、癌は除外。
多変量解析により、心臓突然死の有意なリスク因子を検討すると、冠動脈血管疾患(ハザード比:6.05)、喫煙(ハザード比:1.22、1日の喫煙箱数×喫煙年数が10増えるごと)、収縮期血圧の上昇(ハザード比:1.21、10mmHgごと)、C反応蛋白(ハザード比:1.03)、年齢(ハザード比:1.04、1歳増加するごと)だった。
努力呼気肺活量が10%増加するごとに心臓突然死リスクは18%減少
FEV1(努力性呼気1秒量)が最も低値の群は、最も高値の群と比べ、心臓突然死リスクが約3倍上昇。
心臓突然死のリスク因子で調整した結果、努力呼気肺活量が10%増加するごとに、心臓突然死リスクは18%減少。
COPD、不整脈、肺癌の既往のない男性では、心臓突然死が21%減少。