「健康エコナクッキングオイル」が高濃度にジアシルグリセロール(DAG)を含むことから、発がんプロモーション作用についての懸念が指摘され、食品安全委員会において食品健康影響評価が継続されている。
これを受け、国立医薬品食品衛生研究所食品部において、食用油、マーガリン及びファットスプレッド、乳幼児用調製粉乳のグリシドール脂肪酸エステル含有実態調査を実施した。
食用油については(社)日本植物油協会、マーガリン及びファットスプレッドについては日本マーガリン工業会、乳幼児用調製粉乳については(社)日本乳業協会より各2製品3ロットを試験し、その結果、
ジアシルグリセロール(DAG)油については、すべての製品からその他の食品に比較して高濃度のグリシドール脂肪酸エステル(3種の脂肪酸エステルの合計値166~286 ppm)が検出された。
その他の食用油(なたね油、大豆油、コーン油、こめ油、紅花油、ごま油、綿実油、ひまわり油、オリーブ油、パーム油)については、こめ油から定量限界をわずかに上回る検出が確認されたが(3種の脂肪酸エステルの合計値10.3~16.1ppm)、マーガリン、ファットスプレッド及び乳幼児用調製粉乳については、すべて定量限界未満であった。
つまり、ジアシルグリセロール(DAG)油のみにその他の食用油等に比べ、高濃度のグリシドール脂肪酸エステルの含有が認められた。