日本大衆薬工業協会が、2才未満には用法、用量の厳守するよう呼びかけている。
FDAがOTC薬のかぜ薬や咳止めについて、2歳未満の小児に使用しないよう勧告をだしたことに関連して、日本大衆薬工業協会は、これらの薬を服用する場合は定められた用法、用量を厳守することや、1歳未満には医師の診療を受けさせることを優先するよう注意を呼び掛けている。
日本国内では、2歳未満の乳幼児が服用可能な市販薬が小児用シロップ剤という形で風邪薬やせき止めという形で販売されている。
米国のメーカーが昨年、2歳未満の風邪薬などの一部を発売中止にし、自主回収すると発表したが、日本のシロップ剤の濃度は米国の製品の10分の1から20分の1程度。米国でも、日本で販売されているような薬は自主回収の対象にならなかったとしている。
また過去10年間の使用について実態調査をした結果、国内でも誤って多くの量を服用させた例があったが、事故にはつながっていないという。
米国においては国民の過量投与に対する意識や一回の服薬量も違うが、今後は、欧州や豪州の動きもみながらの対応となっていくのであろう。
なお、これまでの一連の流れは、以前当ブログで記載している。
http://yakuji.exblog.jp/6415281/