糖尿病の人が注意すべき、OTC医薬品
★★★してはいけないこと★★★
<糖尿病の診断を受けている人は、服用できない>
●鼻炎用内服薬
(塩酸プソイドエフェドリン又は硫酸プソイドエフェドリンを含むもの)
プソイドエフェドリンは、交感神経校風作用があり、他の血管収縮剤と同じく、心悸亢進、血圧上昇、排尿障害作用があり、前立腺肥大による排尿困難の人や高血圧・心臓病・甲状腺機能障害・糖尿病の診断を受けた人は注意が必要。
★★相談すること★★
<糖尿病の診断を受けている人は、服用前に医師・薬剤師に相談>
●かぜ薬、鎮咳去痰薬、鼻炎用内服薬
(塩酸フェニレフリン、塩酸トリメトキノール、塩酸メトキシフェナミン、dl-塩酸メチルエフェドリン、l-塩酸メチルエフェドリン、dl-メチルエフェドリンサッカリン塩、麻黄、リン酸ジメモルファンを含むもの)
●抗アレルギー薬
(交感神経興奮薬を含むもの)
●点鼻薬
塩酸フェニレフリン、エフェドリン類やマオウ、塩酸トリメトキノール、塩酸メトキシフェナミン、血管収縮剤など交感神経刺激作用をもつ薬剤は、グリコーゲンの分解を促進することでインスリンの分泌に影響を与え血糖値を上昇させることがある。リン酸ジメモルファン(中枢性非麻薬性鎮咳薬:スイッチOTC成分)では、糖尿病患者で耐糖能の異常がみられたことから医療用では糖尿病またはその疑いのある人は慎重投与になっている。
★糖尿病の検査値に注意するもの★
<糖尿病の検査値に影響を及ぼすことがある>
●かぜ薬、鎮咳去痰薬
1日最大配合量がオンジとして1g異常又はセネガとして1.2g以上(エキス剤については原生薬に換算してオンジ1g又はセネガ1.2g以上)含有するもの
セネガ、オンジの生薬成分の摂取により糖尿病の検査値(血中AG値(1,5-アンヒドロ-D-グルシトール)に影響を生じることがあり、糖尿病が改善したと誤認する可能性がある。オンジに含まれるポリガリトールという成分が原因。