厚生労働科学研究補助金分担研究報告書で、特定保健用食品の併用による有用性が臨床的に検討されている。
ピュアセレクトサラリア(味の素)<植物ステロールエステル>とコレスケア(大正製薬)<低分子化アルギン酸ナトリウム>の併用効果について研究が行われ、総コレステロール及びLDL-コレステロールが有意に減少したとの知見が得られている。
さらに動脈硬化有用とされるアディポネクチンの増加が見られた。
さらに肝機能、腎機能、末梢血液所見にはまったく異常がみられず、併用による有用性が得られた結果となっている。
医薬品と特定保健用食品との併用については、、アミールS(カルピス)をアンジオテンシンⅡレセプター拮抗剤服用患者に摂取してもらい、血圧・血糖・血清脂質・副作用の有無などを調べて結果、副作用は認められずHDL-コレステロールの有意な上昇があった。また、血圧の降下とは別の機序で抗動脈硬化作用が期待できることがわかった。
これまでの研究でもエコナ油(花王)とコレスケア(大正製薬)の併用で、動脈硬化のリスクが減少するということがわかっている。
今後、医療費削減の追い風もあって、特定保健用食品同士の併用や、特定保健用食品と医薬品との併用による推奨が行われていくことになっていくかも知れない。