OTC医薬薬の王者、大正製薬が苦しんでいる。
20007年3月期は、「会社始まって以来の悪い決算」と上原明社長が述べたという。
売上高が前期比▲10.8%の2420億7100万円で、営業利益はなんと、▲51.8%の223億5700万円という。確かに減収大幅減益である。
OTC医薬品でみてみると▲16.0%。
コスト面では、販管費全体で約8億円(▲0.6%)を圧縮したが、「リポビタンD」、「パブロン」、「リアップ」などの「原価率の良い商品」の売上が軒並み減少し、利益が約5割減少したらしい。
販路別にみてみると、ドラッグストアや薬局など「薬系ルート」が▲17.5%(414億円)、コンビニ・スーパーの「一般ルート」が▲21.7%(372億円)と、規制緩和によって創出した新規ルートのマイナスが大きい。
リポビタンDだけでなく、リアップは▲26.8%、パブロンが▲12.6%、胃腸薬は▲5.8%と主力ブランドの落ち込みもひびいた。
医療法が改正され薬局も選ばれる時代になってきている中、やはり製薬メーカーも、工夫をしていかないといけない時代になってきている。