政府の新健康フロンティア戦略賢人会議が開かれ、国民の健康づくりの支援策などを定めた
「新健康フロンティア戦略」がまとめられた。
これは、国民の健康寿命の延伸に向け、国民自らがそれぞれの立場等に応じ、予防を重視した健康づくりを行うことを国民運動として展開する。
家庭の役割の見直し、地域コミュニティの強化、技術と提供体制の両面からのイノベーションを通じて、病気を患った人、障害のある人及び年をとった人も持っている能力をフルに活用して充実した人生を送ることができるよう支援していこうというビジョン。
国民自らがそれぞれの立場に応じて行う健康対策としいて9つ挙げられた。
1.子どもの健康力
・産科・小児科医療確保
・発達障害児等支援体制構築
2.女性の健康力
・食知識普及啓発・食育推進
・過度なダイエットの健康リスク意識啓発
・骨粗しょう症知識の普及
・性感染症や人工妊娠中絶の教育・普及啓発
・学校における歯・口の健康づくりの強化
・健康増進のための運動の知識普及啓発
・地域保健と連携した、学校健康教育推進
・エビデンスによる健康情報の収集・分析・提供
・喫煙、飲酒、薬物乱用意識啓発
・妊娠中及び出産後の健康管理の普及・定着
・職場内における健康づくりを担う人材の育成
3.メタボリックシンドローム克服力
4.がん克服力
5.こころの健康力
6.介護予防力
7.歯の健康力
8.食育推進(食の選択力)
9.運動・スポーツ振興(スポーツ力)
さらに、新健康フロンティア戦略を支援する家庭・地域・技術・産業として
1.家庭力・地域力
2.人間活動領域拡張力
3.研究開発力・人材の育成
・医薬等ベンチャー・基盤産業支援対策
・実用化における臨床現場と産学の融合推進
・政府の研究促進予算の重点化
・実用化における製品・技術評価の迅速化等
・医薬品・医療機器の承認審査の迅速化
・必要性の高いものの優先的な治験相談・審査(ファーストトラック)
・開発段階の相談体制の整備拡充
・革新的技術製品の有効性・安全性評価手法調査研究
・汎用技術や革新的技術の開発に対する適切評価