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最新のウイルス検出状況・グラフ1 (地研からの報告)
ノロウイルス感染症とその対応・予防について ★ノロウイルス感染症の症状 主な症状ははき気、おう吐及び下痢。通常は血便にはならない。 あまり高熱にはならないことが多い。小児ではおう吐が多く、おう吐・下痢は一日数回からひどい時には10回以上の時もある。 潜伏期間は短くて数時間~数日(平均1~2日)で、症状の持続する期間も数時間~数日(平均1~2日)と短期間。元々他の病気があったり、大きく体力が低下している等がなければ、重症になって長い間入院しないといけないということはまずないが、嘔吐物を喉に詰らせないよう注意が必要。 ★ノロウイルス感染症の治療法 ワクチン・特効薬はない。症状の持続する期間は短いので、脱水症状にならないようできる限り水分を補給することが大切(場合によっては病院で点滴も)。抗生物質は基本的に効果なし。 理由は、下痢の期間を遷延させることがあり通常は使用しない。 吐き気止めや整腸剤などの薬を使用する対症療法はある。下痢が長びく場合には止しゃ薬の投与もあるが最初から用いない。脱水症状にも注意が必要。 ★予防方法 調理の前と後で流水・石けん(液体石けんがお勧め)による手洗いをしっかりと行う。 貝類をその内臓を含んだままで加熱調理する際には十分に加熱し、調理器具は熱湯消毒。 食事を配膳する際にも特に自分が下痢や吐き気がある場合は必ず手洗いをする。 ★嘔吐物・下痢便 ノロウイルス感染症の場合、そのおう吐物や下痢便には、ノロウイルスが大量に含まれていて、わずかな量のウイルスが体の中に入っただけで容易に感染する。 ノロウイルスの効果的な消毒は、塩素系の消毒剤。取り扱いは注意すべき。 (ハイター、ブリーチ、ピューラックス、ミルトンなど) 嘔吐物は、マスク・手袋(清潔である必要はないが、丈夫であること)を着用し、雑巾・タオル等で嘔吐物・下痢便をしっかりとふき取る。眼鏡をしていない場合は、ゴーグルなどで目の防御をすることがお勧め。ふき取った雑巾・タオルはビニール袋に入れて密封し、捨てることべきである。 その後うすめた塩素系消毒剤(200 ppm以上:家庭用漂白剤では200倍程度)で嘔吐物や下痢便のあった場所を中心に広めに消毒する。 また、嘔吐物や下痢便などで汚れた衣類は大きな感染源となるので、そのまま洗濯機で他の衣類と一緒に洗うと、洗濯槽内にノロウイルスが付着するだけではなく、他の衣類にもウイルスが付着してしまう。マスクと手袋をした上でバケツやたらいなどでまず水洗いし、更に塩素系消毒剤(200ppm以上)で消毒することがお勧め。
by yakuji-info
| 2006-12-20 09:21
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