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鬱病での休職…復帰、確実に 会社生活、予行演習 回復度見極め
鬱病で休職している人に、診療所で会社員生活を“予行演習”してもらう「復職デイケア」に注目が集まっている。完治したと思っていったん職場に戻っても、病状が再発して休職を繰り返す人が少なくないらしい。そこで職場に近い状態を作り出し、仕事に必要な集中力や対人コミュニケーション力を徐々に回復させることで、鬱病患者の職場復帰を確実なものにしていくという考え方らしい。 東京都港区虎ノ門にある診療所「メディカルケア虎ノ門」は、2005昨年1月からデイケア「リワーク・カレッジ」ということで毎朝10時になると、復職を目指す人20人ほどの男女が“出勤”してくる。鬱病を患い、会社を休職している人が、診療所のリハビリ室で会社員生活を“予行演習”するというプログラムになっている。参加者は毎朝10時に診療所に“出勤”し、午後4時まで、読書やパソコン作業といったスケジュールをこなす。スポーツで基礎体力を身につけたり、ダーツなどのゲームを通して、仕事に必要な対人コミュニケーション能力を養っていく。 週2日程度の“出勤”から始め、頭と体が規則正しい生活に慣れてきたら、出勤日数を週5日に増やしていくのだそうだ。これは以外に思うかもしれないが、鬱病は朝に症状が重くなるらしい。そのため毎朝同じ時間に起きて通勤できることが第一の関門になるということらしい。リワーク・カレッジ参加者には、若いサラリーマンも多く、典型的なのは、コンピューター相手の仕事が主だったのに、部署のリーダーを任されたことをきっかけに、取引先や部下など人を相手にする機会が増え、ストレスや不安が蓄積するケースだ。 自立支援のための医療費助成を受ければ、自己負担は1日620円。症状によって異なるが、同診療所のリワーク・カレッジでは、6カ月以内での職場復帰を目標に、プログラムを立てられている。 一方、急増する職場の「心の病」 一方、財団法人「社会経済生産性本部メンタル・ヘルス研究所」が4月に実施した上場企業のメンタルヘルス(心の健康)への取り組みに関する調査によると、「心の病」のために1カ月以上休業している従業員がいる企業は74・8%で、2年前の前回調査(66・8%)より大幅に増えた。結構いるのである。個人の問題なのか企業風土の問題なのか。 最近3年間、職場で心の病が増えていると感じている企業は前回より3ポイント余り増えて、61・5%に上った。 「職場でのコミュニケーションの機会が減少した」という企業ほど、心の病が増加する傾向にあり、同研究所では「職場で横のつながりを回復し、責任と裁量のバランスが取れるような仕事の仕方の改革が必要」と指摘されている。 リワーク・カレッジに関する問い合わせはメディカルケア虎ノ門(電)03・5510・3898へ。
by yakuji-info
| 2006-10-06 08:40
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